【2026年=丙午】十干十二支のキホンと、60年に1度しかない「ひのえうま」の話

こんにちは、タイマムシンです。
突然ですが、2026年って実は60年に1度しかない「丙午(ひのえうま)」の年なんです。
「ひのえうま」って言われてもピンとこない人がほとんどだと思うんですけど、これがなかなか奥深いトピックでして。1966年(昭和41年)の丙午のときには、日本全国で出生数が25%も減ったという、ちょっと信じられない社会現象まで起きてるんですよね。
で、ぼくの息子は2026年4月生まれ。そう、まさかの丙午生まれですw
というわけで今回は、「丙午って何?」という話と、その前提になる「十干十二支(じっかんじゅうにし)」の基礎知識を、できるだけ平易にまとめてみました。
歴史で習った「壬申の乱」「戊辰戦争」「甲子園」とかも、実は全部この十干十二支から名前が来てるって知ってました?知ると意外と面白いんですよ、これが。
そもそも「十干十二支」って何?

十二支は知ってるけど…「十干」って何だっけ?
まず、十二支(じゅうにし)の方は、たぶんみんな知ってますよね。
子(ね)・丑(うし)・寅(とら)・卯(う)・辰(たつ)・巳(み)・午(うま)・未(ひつじ)・申(さる)・酉(とり)・戌(いぬ)・亥(い)の12種類。年賀状を書くときに「来年は寅年か〜」みたいに使うやつです。
で、もう一方の十干(じっかん)。これがちょっと馴染みが薄い。
ぼくも息子が生まれるまで「漢字は見たことあるけど読めないし意味も知らない」レベルでした。簡単に言うと、1〜10をカウントする昔の記号みたいなものです。
十干の一覧と読み方
十干はこの10個。
| 漢字 | 音読み | 訓読み(陰陽五行) |
|---|---|---|
| 甲 | こう | きのえ(木の兄) |
| 乙 | おつ | きのと(木の弟) |
| 丙 | へい | ひのえ(火の兄) |
| 丁 | てい | ひのと(火の弟) |
| 戊 | ぼ | つちのえ(土の兄) |
| 己 | き | つちのと(土の弟) |
| 庚 | こう | かのえ(金の兄) |
| 辛 | しん | かのと(金の弟) |
| 壬 | じん | みずのえ(水の兄) |
| 癸 | き | みずのと(水の弟) |
「甲乙つけがたい」「契約書の甲・乙」も実は十干だった
「十干って馴染みが薄い」と書いたばかりですが…実は現代日本人も日常的に十干の言葉を使ってるって知ってました?
例えばこんな表現、心当たりありませんか?
- 「甲乙つけがたい」(優劣を決められない)
- 契約書の「甲は乙に対して〜」(当事者をAさん・Bさんと呼ぶ代わり)
- 危険物取扱者の「甲種・乙種・丙種」(資格区分)
- 戦時中の戦艦・戦闘機の「甲型・乙型」
- 昔の成績評価の「甲・乙・丙・丁」(今でいうA・B・C・D)
これ、全部「十干の冒頭4文字(甲・乙・丙・丁)」を順番の符号として使ってる名残なんですよね。
言ってみれば、十干は古代中国版のA・B・C・D。アルファベットの代わりに「1番目=甲、2番目=乙、3番目=丙…」と数えていたわけです。
面白いのは、契約書や資格試験の区分など「ちゃんとした感」を出したい場面で今も生き残ってること。「AとBの契約」って書くより「甲と乙の契約」って書いた方が格式高く見えるみたいな、そういう感覚ですね。
知ってみると、ニュースや書類でやたら見かけるあの「甲」「乙」が、全部古代中国の数え方から来てると気づけるはず。十干、思ってる以上に身近にいたんです。
「兄(え)」「弟(と)」って何?陰陽五行とのつながり
表をよく見ると、「きのえ・きのと」「ひのえ・ひのと」みたいに2個ずつペアになってるのに気づきます。
これは陰陽五行説という古代中国の考え方が元ネタでして、自然界は「木・火・土・金・水」の5つの要素でできていて、それぞれに「陽(兄=え)」と「陰(弟=と)」がある、という考え方なんです。
つまり、5要素 × 2(兄/弟)=10個。これが十干の正体ですね。
そして、この「兄(え)」「弟(と)」を縮めたのが、なんと「えと」。
えーっ、「えと」って十二支のことじゃないの?って思いますよね。実はもともと「えと」は十干の方を指す言葉だったらしいです(諸説あり)。今は十二支も含めて「えと」と呼ぶのが一般的になってます。
十干と十二支を組み合わせた「六十干支」
なぜ60通り?(120じゃないの?)
で、ここからが本題。十干(10個)と十二支(12個)を組み合わせると…単純計算なら10×12=120通りになりそうじゃないですか。
ところが、実際は60通りしかないんです。これがちょっと面白いところで。
仕組みを説明すると、十干と十二支は同時に1個ずつズレていくんですよね。十干1番(甲)と十二支1番(子)でスタート、次の年は十干2番(乙)と十二支2番(丑)…という具合に、両方が同じ歩幅で進んでいくイメージです。
10と12の最小公倍数が60なので、60年経つと最初の組み合わせ(甲子)に戻ってくる。これが「六十干支(ろくじっかんし)」と呼ばれる60パターンです。
ちなみに偶数番同士、奇数番同士しか組み合わない仕組みなので、120通りの半分の60に収まる、という説明もできます(ぼくはこの説明の方がしっくりきました)。
還暦が60歳のお祝いになる理由
60年で一周するということは…そう、60歳になると自分が生まれた年と同じ干支に戻ってくるわけです。
これがいわゆる「還暦(かんれき)」。文字通り「暦が還る」と書きます。
還暦のお祝いで赤いちゃんちゃんこを着るのも、「赤ちゃんに還る=もう一度生まれ直す」という意味合いから来てるそうです。なるほど、よく考えられてるなぁと感心しちゃいました。
2026年は60年ぶりの「丙午(ひのえうま)」

「丙午」ってどんな年?
ということで、ようやく本題の「丙午」。
「丙(ひのえ)」は火の兄、「午(うま)」も方角的に火に対応すると言われていて、丙午は「火の気が二重に重なる」激しい年とされてきました。
近現代の丙午はこんな感じで巡ってます。
- 1846年(江戸時代末期)
- 1906年(明治39年)
- 1966年(昭和41年)
- 2026年(令和8年)← 今ココ
- 2086年(次は60年後)
次の丙午は2086年なので、生きてるうちにもう一度経験できる人はあんまりいないんじゃないでしょうか。レアイヤーなんですよね。
1966年の丙午、出生数が25%減った話
で、丙午が有名なのは、江戸時代から続くちょっと困った迷信のせいなんです。
その迷信とは…
「丙午生まれの女性は気性が激しく、夫の命を縮める」
…令和の感覚だと「いやいや何それw」って感じなんですけど、これが昭和の時代までは結構ガチで信じられていたんですよね。
その結果、前回1966年の丙午のときには、出産を意図的に避けた家庭が続出。その年の出生数は前年比で約25%減という、世界的にもかなり珍しい現象が起きました。
具体的な数字で見ると、グラフでこんな感じ。
ご覧のとおり、1966年だけポコッと深い谷になってるのがわかります。前後の年が180〜194万人なのに、丙午の1966年だけ136万人。約40万人も少ないんです。
たかが迷信、されど迷信。社会全体がこんなに動いちゃうのか…と、改めて見るとぞっとします。
実は本場・中国にはこの迷信がない
ここでちょっと意外な事実を1つ。
十干十二支の発祥地は古代中国なんですが、「丙午生まれの女性は気性が激しい」という迷信は中国には存在しません。
もともと中国にあったのは「丙午の年は火事や災害が多い」という“年そのもの”に関する言い伝えだけ。これが江戸時代の日本に伝わった後、なぜか「丙午生まれの女性は…」という女性を貶める迷信に変質してしまったんですね。
変質のきっかけになったとされるのが、江戸時代に有名になった「八百屋お七」の話。実家の火事から避難した先で恋した男性に再会したくて放火事件を起こし処刑された…という女性です(実話ベース)。
後の浄瑠璃作家がお七を「丙午生まれ」と脚色したことで、もともとあった「丙午=火事」のイメージと「お七=火事=丙午生まれの女性は怖い」が結びつき、迷信として一気に広まったらしいんです。
つまり「丙午の女性は気性が激しい」迷信は、ほぼ日本オリジナル。本場の中国どころか、同じく干支文化のある韓国やベトナムにもない、純国産の迷信なんですよね。
もとを正せば、たった一人の女性の悲しい事件と、それを脚色した創作物がきっかけ。それが300年以上にわたって何百万人もの女性を苦しめてきた…と思うと、なんとも言えない気持ちになります。
ぼくの息子も実は「丙午生まれ」
はい、ここでぼくの個人的な話を少々。
冒頭にもチラッと書きましたが、ぼくの第一子(息子)が2026年4月生まれでして、ご存知のとおりこの2026年が60年ぶりの丙午。つまり、息子は人生で1度しか巡ってこないレアな干支「丙午生まれ」というわけです。
気づいたのは妊娠中で、たまたまネット検索してて「あれ?2026年って丙午じゃん」と知った感じです。事前に意識してたわけじゃないので、けっこう「ええっ」となりましたw
ただ、妻も両親も親戚も、誰一人として「丙午だね」とは言ってきませんでした。みんな普通に「おめでとう〜」で終わり。これがちょっと衝撃で。
1966年は社会全体が出産を避けるレベルで気にしていたのに、たった60年で誰も話題にしなくなってる。令和の日本、迷信は完全に過去のものになってるんだな〜と妙に実感してしまいました。
そしてぼくら夫婦自身も、特に気にしていません。むしろ「60年に1度しか巡ってこない上に、わざわざ悪い意味まで付いちゃった干支」って、考えてみたらかなりの”曰く付きレア干支”じゃない?と、ちょっと面白がっているくらいです。
普通の干支ならただの「○年生まれ」で終わるのに、丙午だけは話のネタになる。こういう逆風干支に当たるのもなかなか乙なものだな〜と、親バカ全開でポジティブに捉えていますw
ちなみに、迷信では「丙午生まれは気性が激しい」とされていますが…うちの息子、今のところ全然そんな兆候ないですw
どちらかというとおとなしいタイプで、夜泣きもたまにするくらい。新生児ってもっと激しく泣き続けるイメージだったので、「あれ、こんなに穏やかでいいの?」と拍子抜けしたほどです。
もちろんこれから成長して性格は変わるかもしれませんが、少なくとも0歳児の時点では「丙午=気性が激しい」は完全に外れ。迷信って結局その程度のものなんだな〜、と身をもって実感しています(笑)
令和の丙午(2026年)、出生数にどう影響する?
ぼくの周りの感覚的には「迷信ほぼ消えた」状態なんですが、実際のところ、2026年の出生数はどうなるんでしょうか。
専門家の予測を見ると、1966年のような大幅減(25%減)はまず起きないと言われています。理由は主にこんなところ。
- 女性の社会進出が進み、迷信の影響力が大幅に低下
- そもそも丙午を知らない世代が増えた
- 不妊治療など計画的妊娠が一般化し、迷信で出産時期をずらすという発想が薄い
- 政府の人口推計にも「丙午影響」は織り込まれていない
ただし、1〜2%程度の微減は起きるかもしれない、という見立てもあるみたいです。完全にゼロかどうかは、年が明けてみないと分からないですね。
ちなみに、もともと日本は少子化が進んでいて、2026年の出生数は史上初の60万人割れも予測されています。これは丙午とは関係なく、単純に少子化の延長線上の話。丙午うんぬんよりこっちの方がよっぽど深刻なんですよね…。
歴史で習った「○○の乱」、実は干支だった

ちょっと話題を変えて、十干十二支の豆知識を1つ。
歴史の教科書に出てくる「○○の乱」「○○戦争」って、実は干支から名前を取ってるものがめちゃくちゃ多いんです。これ知ると、歴史の見え方が少し変わりますよ。
壬申の乱(672年)
飛鳥時代、大友皇子と大海人皇子(後の天武天皇)が皇位継承で争った内乱。
これが起きた672年が干支で「壬申(じんしん)」の年だったので、そのまま「壬申の乱」と呼ばれるようになりました。
戊辰戦争(1868年)
幕末、新政府軍と旧幕府軍が戦った1年半にわたる内戦。
1868年が「戊辰(ぼしん)」の年だったから戊辰戦争。歴史の教科書で「ぼしん戦争」って習ったあれです。
甲子園球場(1924年)
これは戦争じゃなくて野球の聖地ですけど、阪神甲子園球場が完成したのが1924年。
この年が「甲子(こうし/きのえね)」、つまり十干と十二支の両方が1番目(先頭)になる超縁起の良い年だったので、「甲子園」という名前がつけられました。なるほど〜って感じですよね。
他にも「乙巳の変(いっしのへん)」「甲午農民戦争」「辛亥革命」など、日本だけじゃなく中国・韓国の歴史用語にも干支由来がたくさんあります。歴史の教科書、改めて見ると干支だらけです。
自分の干支(六十干支)を調べてみよう
西暦から逆算する方法
「自分は何の干支?」って気になりますよね。
厳密な計算もありますが、ぶっちゃけ「干支早見表」でググれば一発で出ます。年齢早見表のサイトとかにだいたい載っています。
参考までによく聞く干支をいくつか挙げると:
- 1984年生まれ → 甲子(きのえね)
- 1990年生まれ → 庚午(かのえうま)
- 1995年生まれ → 乙亥(きのとい)
- 2000年生まれ → 庚辰(かのえたつ)
- 2010年生まれ → 庚寅(かのえとら)
- 2026年生まれ → 丙午(ひのえうま)
自分の干支がわかると、「ああ、自分が生まれた年は◯◯年か〜」と歴史的な視点で人生を振り返れるので、ちょっと面白いですよ。
早生まれの人は要注意(立春基準と1月1日基準)
1つだけ落とし穴があって、1月1日〜2月3日生まれの人は注意が必要です。
というのも、干支の切り替わりには2つの基準があるんですよね。
- 1月1日基準:一般的なカレンダー、年賀状、履歴書など
- 立春基準(2月4日頃):四柱推命や占い、伝統的な暦など
例えば、2026年1月生まれの人は、1月1日基準だと「丙午」ですが、立春基準だと前年の「乙巳(きのとみ)」になります。
普通に「自分の干支は何?」って話なら1月1日基準でOKです。占い目的なら立春基準を使う、と使い分けるのが安心ですね。
ちなみに:12支揃った干支飾りも見つけました
記事を書きながら「そういえば息子の生まれ年の干支グッズ、何かあるといいな」とAmazonをふらっと見てたら、12支全部揃った縁起物セットを発見しました。
毎年使えて、神社・町内会・敬老会でも使われる本格派。子・丑・寅…と12支ぜんぶ揃ってるのがポイントで、息子が大きくなったときに「これが君の生まれ年の干支(馬)だよ」って指差して語れる小道具にもなりそう。
迷信はガン無視のぼくですが、文化的アイテムとして12支セットは普通に格好いいので、これはちょっと欲しくなりましたw うちも近いうちに買うかもしれません。
まとめ
というわけで、十干十二支と2026年の丙午について、ひととおり書いてみました。
ざっくりまとめるとこんな感じ。
- 十干(10個)+ 十二支(12個)の組み合わせ=六十干支(60通り)
- 60年で一周するから、60歳が「還暦」
- 2026年は60年ぶりの「丙午」。次は2086年
- 1966年の丙午は迷信のせいで出生数25%減という社会現象が起きた
- 令和では迷信はほぼ消えた。ぼくの息子も丙午生まれだけど誰も気にしてないw
- 歴史用語の「壬申の乱」「戊辰戦争」「甲子園」も全部干支由来
ぼく自身、息子が生まれるまでは十干十二支のことなんて全然知らなくて、今回調べてみたら「なるほど〜」がいっぱいありました。
2026年生まれの子は、人生どこかで「お前丙午じゃん、レアだな!」と言われる場面が来るかもしれません(あるいは来ないかもしれませんがw)。そのときに親としてサラッと説明できるくらいには、知識として持っておきたいなと思いました。
あと60年後の2086年、次の丙午が巡ってきたとき、息子は還暦の60歳。そしてぼくは…なんと108歳ですw
正直、108歳まで生きてる自信は今のところ全然ないんですけど…医療の進歩を信じて、なんとかそこまで頑張りたいな〜と密かに目標にしています。
親子で同じ年に丙午を経験できたら、これはもうかなりロマンチック。「お前が生まれた年も、今年も同じ丙午なんだぞ」って息子に語れる日が来たら最高ですよね(届け、医療技術…!)。
編集後記
こどもの日の前日、妻と妻の妹さんが、ウチの息子で遊んでいました。
妻から送られてきた写真がこちら。

僕はその写真をもらって、更にAIで遊び倒してみました。

…親バカですが、何か?w
それではまた!






